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新入社員の名刺作りで意識するポイントは？注意点も解説

2022/03/10 | 最終更新日時：2025/04/02

新入社員の入社が決まると、業者に名刺を発注する必要が出てきます。
しかし、普段あまり名刺を発注されない企業様のなかには、名刺の作り方のコツがいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、新入社員の名刺作りのポイントや注意点を解説します。
名刺作りのノウハウを知りたい企業の担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。

新入社員の名刺に記載する必須項目

まずは、名刺に記載する必須項目を紹介します。
名刺では以下の項目を記載することが前提となるため、記載内容を参考にどういったデザインにするかを考えてみましょう。

氏名

名刺において、氏名は最も重要な項目といっても過言ではないでしょう。

ここで注意しておきたいことが、氏名に読みにくい漢字がある場合です。
そのようなときは、ふりがなを振っておくとよいです。
初対面の方が相手でも読み間違えられることが少なくなるでしょう。

社名

社名は氏名に次いで重要な項目です。
株式会社・有限会社・合同会社などの会社の種類に関しても、しっかりと記載しておきましょう。

部署名

所属する部署名はしっかりと記載しておきましょう。
特に大規模な会社で部署が細分化されているときには、部署名のみならず課までしっかりと記載しておくことが重要です。

住所

会社・店舗・事業所がどこにあるかを示す住所を記載しておきましょう。
名刺を受け取った相手が郵便物を送るときにわかりやすいように、郵便番号や都道府県名までも略さずに記しておくとよいです。

電話番号

会社の電話番号も名刺の重要な項目です。
会社用の個人番号を保有している場合には併せて記載しておくとよいでしょう。
また、必要に応じて内線番号を記載しておくこともおすすめです。

メールアドレス

近年、ビジネスシーンにおいてはメールでのやり取りも多いため、名刺にはしっかりとメールアドレスを記載しておきましょう。

ただし、GmailやYahoo!メールなどのフリーアドレスは極力使わないほうがよいかもしれません。
理由としては、フリーアドレスは誰でも簡単に作成でき、信ぴょう性に欠けるためです。
極力独自ドメインのメールアドレスを取得し、名刺に記載しましょう。

ビジネスで差がつく！良い名刺の特徴

ビジネスの場において名刺交換は基本的なコミュニケーション手段であり、一瞬にして自身や会社のイメージを相手に伝えます。ここでは、ビジネスシーンで「良い名刺」と評価されやすい3つの特徴を紹介します。

適切な情報量で作成されている

名刺はコンパクトなスペースに必要最低限の情報をまとめる必要があります。会社名やロゴ、氏名、役職、連絡先といった基本的な項目だけでなく、SNSアカウントやQRコードなどを追加したい場合もあるでしょう。

しかし、あまりに多くの情報を詰め込むと文字が小さくなりすぎたり、読みづらいレイアウトになったりする恐れがあります。
そのため、どの情報が名刺に本当に必要かを見極め、優先順位を付けて厳選することが大切です。読み取りやすく、相手が必要な情報をすぐ確認できる状態を保ちましょう。

洗練されたシンプルなデザインになっている

名刺は一度に目に入る情報量が限られているからこそ、見た目の印象が非常に重要です。使用する色が多すぎたり、柄や装飾が複雑すぎたりすると、ごちゃごちゃとした印象を与えてしまいます。企業ロゴやワンポイントのアクセントを引き立てるためにも、色数は3色以内でまとめると美しく仕上がりやすいでしょう。

シンプルでありながらも企業イメージや個人のキャラクターを反映したデザインを考案すると、相手の記憶に残りやすい名刺になります。

フォントにもこだわっている

フォント選びは名刺デザインにおいて大きなウエイトを占めます。可読性が高いフォントを選ぶことで、相手がストレスなく情報を読み取れる点が重要です。会社のイメージや業種に合わせて、明朝体やゴシック体、丸ゴシックなどの書体を使い分けることも検討するとよいでしょう。統一感を持たせるためにも、複数のフォントを混在させるのは避け、最大でも2種類程度に絞るのがおすすめです。

種類別にみるフォントのイメージ

フォントの種類によって、与える印象や読みやすさが異なります。以下は代表的な書体とそのイメージをまとめた表です。

フォント種類特徴・イメージ

ゴシック体線の太さが均一で、視認性が高い。ビジネス全般で使いやすく、モダンな印象を与える。

明朝体筆先のような装飾があり、上品な雰囲気。高級感や伝統的なイメージを演出したい場合に適する。

丸ゴシック体角が丸く、柔らかいイメージ。親しみやすさやカジュアルさを強調したいときに有効。

筆記体曲線が多く、優美な印象。ブランドロゴやサインのような強い個性を出したい場面向き。

フォント種類	特徴・イメージ
ゴシック体	線の太さが均一で、視認性が高い。ビジネス全般で使いやすく、モダンな印象を与える。
明朝体	筆先のような装飾があり、上品な雰囲気。高級感や伝統的なイメージを演出したい場合に適する。
丸ゴシック体	角が丸く、柔らかいイメージ。親しみやすさやカジュアルさを強調したいときに有効。
筆記体	曲線が多く、優美な印象。ブランドロゴやサインのような強い個性を出したい場面向き。

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名刺のデザインを魅力的にするための3つのコツ

あまり望ましくない名刺はどのようなもの？

名刺作りで失敗してしまうと、相手にマイナスイメージを与えかねません。ここでは、あまり望ましくない名刺の特徴を簡単に紹介します。
以下のような要素は避けるのが無難でしょう。

文字が小さすぎる・情報が多すぎる

文字サイズが小さいと読みにくく、情報の詰め込みすぎは「雑然とした」印象を与えます。

配色が多すぎ・背景が派手すぎ

メインカラーが複数存在すると視線の誘導が難しくなり、見づらさにつながります。

企業ロゴや氏名が目立たない

誰の名刺でどこの会社なのかが一見してわからない名刺は、相手に混乱を与えがちです。

文字が端ギリギリに配置されている

印刷時に切れてしまう恐れがあるため、基本的には3mm程度の余白を確保すると安心です。

名刺は第一印象を左右するビジネスツールなので、「見づらい」「よくわからない」といったマイナス要素はできるだけ排除しましょう。

新入社員の名刺作りのポイント

新入社員が初めて名刺を作るときは、どうしてもデザインや内容に不慣れで失敗をしがちです。会社のブランドイメージを守りつつ、自分の魅力をアピールできる名刺を作るために、ここでは特に押さえておきたいポイントを紹介します。

ポイント①サイズは日本と欧米では違う

名刺のサイズは実は日本と欧米で異なります。
ただし、日本の企業のなかでも外資系企業や欧米に強く影響を受けている企業は、欧米規格のサイズのものを使用しているケースがよく見られます。

一般的に日本で作られるサイズは4号であり、寸法にして91㎜×55㎜です。
ちなみに西日本の企業では同じ寸法でも9号と呼ぶこともあるので注意しましょう。
また、欧米の名刺は日本よりも小さく、寸法にして89㎜×51㎜となっています。

企業によって適切な名刺のサイズは変わるため、所属している会社の様式に合わせたサイズで発注しましょう。

ポイント②縦か横かで印象が変わる

名刺には縦型と横型の2種類が存在し、縦型か横型かで相手に与える印象が少々異なってきます。

現在の日本では横型の名刺が普及していますが、それはメールアドレスや英語表記のものなど、横文字で書いたほうがいい項目が増えてきたことが理由です。
そのため、横型の名刺は万人受けするかたちだといえるでしょう。

縦型の名刺は昔から使われているかたちで、特に高齢層に受け入れられやすくなっています。
弁護士や官公庁など、堅実なイメージを与えたい職業では縦型が有効です。

ポイント③プラスアルファの項目を記載する

氏名や社名、そのほかメールアドレスや電話番号などは名刺に記載する必要のある項目ですが、近年では上記以外にもプラスアルファの項目を記載している例が目立ちます。

たとえば、店舗のSNSのアカウントや社用のLINEアカウントの登録へ飛べるQRコードなどです。

最近はメールや電話以外にも相手とつながる手段が多様化しており、SNSやLINEなどは有効な選択肢として使われています。
QRコードではなく、SNSのURLやLINEアカウントのIDなどを記載している場合もよくあります。

ポイント④紙にこだわって名刺の印象を強める

名刺の印象はデザインやレイアウトだけでなく、紙質によっても大きく左右されます。高級感を出したい場合は厚手で質感のある紙、カジュアルで親しみやすいイメージを狙うならマットで柔らかい紙など、紙の種類を工夫すると効果的です。触感が特徴的な紙を選べば、相手に「この名刺は他とは違う」という印象を残すことができます。

紙の種類特徴・イメージ

コート紙表面がつるつるして光沢がある。カラーが鮮やかに映えるが文字が読みづらい場合も。

マット紙光沢がない落ち着いた印象。文字やイラストの再現性が高く、汚れが目立ちにくい。

ケント紙筆記に向いており、インクの滲みが少ない。上品でしっかりした質感。

ファンシーペーパー凹凸や独特の手触りがある。高級感や個性的な雰囲気を演出しやすい。

紙の種類	特徴・イメージ
コート紙	表面がつるつるして光沢がある。カラーが鮮やかに映えるが文字が読みづらい場合も。
マット紙	光沢がない落ち着いた印象。文字やイラストの再現性が高く、汚れが目立ちにくい。
ケント紙	筆記に向いており、インクの滲みが少ない。上品でしっかりした質感。
ファンシーペーパー	凹凸や独特の手触りがある。高級感や個性的な雰囲気を演出しやすい。

ポイント⑤トレンド感のあるデザインに仕上げる

最近の名刺デザインでは、SNSアイコンやQRコードを活用してオンライン上のプロフィールに誘導するケースが増えています。新入社員であっても、会社公式のSNSや個人のビジネス用SNSアカウントを運用している場合は、その情報をさりげなく掲載すると「時代に合った名刺」という印象を与えられるでしょう。ただし、あくまでもビジネスでの使用が適切かどうかを事前に社内ルールなどで確認してください。

ポイント⑥レイアウトをそろえる

名刺の見栄えを整えるうえで、要素ごとの配置・揃え方が重要です。氏名や会社ロゴなど、特に目立たせたい要素を中心や上部に配置し、その他の要素を整然とレイアウトすることで視線の流れがスムーズになります。文字の左揃え・右揃えを統一する、行間や余白を均等に取るなど、細かな部分でも全体の印象が大きく変わってくるため気を配りましょう。

新入社員の名刺作りにおける注意点

新入社員が名刺を作るときには、デザインだけでなく、文字の大きさやレイアウトにも注意が必要です。ここでは、名刺の読みやすさと実用性を保つために意識しておきたい注意点を解説します。

注意点①文字サイズを大きめにする

名刺は見やすさが大切といえるため、文字サイズを大きめにすることが大切です。

しかし、あれやこれやと情報を盛り込むあまりに、結果として文字サイズが小さくなるケースも珍しくありません。
文字が小さいと印象を悪くしてしまうこともあり得るので、気をつけましょう。

注意点②同じ要素はまとめて記載する

名刺には社名や氏名、役職、住所、電話番号、メールアドレスなど、共通性のある情報が複数含まれます。これらをバラバラに配置すると、見る側が混乱しがちです。例えば、「住所」「電話番号」「メールアドレス」のように連絡先をひとまとまりにし、行間やスペースを適度にとって読みやすく仕上げましょう。行間が狭すぎたり広すぎたりすると可読性が落ちるため、バランスを考慮して配置することが大切です。

注意点③余白を作る

名刺作りの際にありがちな失敗例として、会社のアピールをしたいあまりに情報を盛り込みすぎてしまうことがあります。

情報が多いと文字が小さくなるだけではなく、余白がなくなり全体として見づらくなってしまいます。

また、デザイン面でも品質が落ちてしまうでしょう。

そのため、なるべく簡潔にすることを心掛け、必要最低限の情報だけを記すようにしましょう。

注意点④名刺読み取り機能が使用できるデザインにする

近年ではスマートフォンのアプリなどを使い、名刺をカメラでスキャンしてデータ化する「名刺読み取り機能」が広く普及しています。この機能を利用するためには、文字やロゴがスキャンしやすいように配置や背景色を工夫するとよいでしょう。背景に極端に濃い色を敷いて文字を白抜きにすると、文字認識率が下がる場合があるため注意が必要です。